2022年8月8日
ホロン楽しい俳句レポート
立秋の翌日、ライオンズゲートの最高潮という8日に、ホロン俳句会スタートしました。
今回の兼題である、墓参、花火は、それぞれの実体験から生まれた俳句が多かったです。
実体験から作られる俳句は説得力が強く、一つの俳句で、一本の小説や映画ができるくらいインパクトのある作品に仕上がって素晴らしかったです。
季節の捉え方も上手になって来ているので、これからの作品が楽しみです。
金蔵院葉子の俳句
三回忌風鈴の音のやはらかく
飲めずともビアガーデンの伴として
風ゆるき離島の村の緋のダリヤ
参加者の俳句
みり
大花火煌めく笑顔やはらかく
墓参そよと頬なで風通ふ
隣りゐて胸の高鳴る大花火
愛子
◯悲しみを消しゆくように揚花火
◯墓参して少し安堵の母の顔
◎夏旅の土産話に始む句座
恵子
願ひ込めコロナ退散花火かな
老ひてゆく身に耐へられぬ油照り
雨の後いよよ元気に庭の草
祐子
◯横顔を花火の色に染めし君
◯遠のきし祭囃子や帰り道
◯先客のカップ酒かな墓参
春風
◯摩天楼見上げる空の秋の蝶
音したる闇の向かふの遠花火
虫除けも準備万端墓参
博
画面からとびだしさうな大花火
大汗のしたたり止まぬ墓参
◯再会を喜ぶ子らの夏祭
紫
盆の月ふるさと思ふ旅の夜
日の暮れて一目散や夏祭
◯蓮の葉の揺れる雫の涼しさよ
夢湧子
飾られし神輿中止となる祭
◯蝉しぐれ日陰探して歩く道
◯秋の蝶表参道ひらひらと
みやこ
老親と蓮咲く池の散歩かな
◯いろいろの思いあふれる墓参
昼下がり氷菓の舌に残る味
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