二〇一八年 月四日(月)ホロン俳句会レポート

 

  

 梅雨入りを目前にしたホロン俳句会に三名あらたなメンバーが加わりました。初参加等のご挨拶を俳句にすることを「存間」といいます。

ホロン俳句会メンバーの「存間句」も手馴れてきた感があり、嬉しい限りです。今回は、金蔵院の三五回目の結婚記念日ということで、百合やばらの花束を頂きありがとうございました。

帽子のマグネットも使っていただけるとうれしいです。

 

 

 

  先生の俳句                          

                                      叡子

   ミニチュアの夏帽にしてマグネット

   汗涼し獣に及ぶ模写の筆

 

 

 

  受講生の俳句

 

   終活を心に始め更衣                      恵子

   雨期近き夾竹桃の緑濃し

   西日濃し伸びよ伸びよと葡萄蔓

 

  〇大和絵の弟子に加はり風薫る                   葉子

  〇御饌(みけ)といふ梅の実使ひ梅酒羹

   薫風に髪遊ばせてゐる娘

  〇筆先に遊び心や若葉風

    

  〇親心ほぼ空回り揚雲雀                     理子

   立山のふもとの畑に雉鳴いて

   天気予報調べて決める草引く日

 

 

 

  〇いつの日か君を夢見た蛍狩                   てるみ

   塩焼きのはねんばかりの皿の鮎

  

 

   友人と心通はし暑気払ひ                     亜沙子

   更衣祖母の思ひ出よみがへる

   羅の風に吹かれてひるがへり

   岩清水心清めて掬ひけり

 

 

   六月の花嫁の顔輝いて                     みや子

   新旧の顔が集ひて梅雨の句座

 

 

   雨の前鳴き声の増し青蛙                    研子

  〇水無月や結婚記念日祝ふ花

   額の花雨待つ心つのらせて

  〇我こそは大きな口の燕の子

  

 

   いづこより来て居坐るや蝸牛                  愛子

   墨の香の大和絵に梅雨近きこと

   雨を欲る色になりたる額の花

 

 

   空梅雨や心うきうき外へ出る                 輝巳

   水無月や今夜も試すいつき飲み

 

 

  〇新しき句友増えたる夏の句座                 博

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