オンライン化した俳句会も2回目となり流れにも少し慣れてきました。今回は、待望の研子さんの新妻ぶりを初めて拝見して一同感激。また、お仕事帰りの純子さんは暗い車中からのご参加で、本当に素晴らしい作品を作って下さいました。俳句をつづけていくことは人生に大きな力となると母がよく言っておりました。オンライン俳句会も吟行会も又これから楽しくやって行きたいです。
*金蔵院葉子の俳句*
凩に負けてしまひし家居かな
凩の荒さぶ窓辺のテレワーク
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◯注文の 新酒到着 待ち遠し 恵子
◎病院の 窓より眺む 初紅葉
◯神在月神に賑わう大社(おおやしろ) 正樹
◯地図解けば紅葉の栞道しるべ
◎戸を開けば干柿の軒抜ける空
◯朗らかな笑いに満ちし小春かな 愛子
◎落ち葉掃く母の背中の小さくて
◎古池に寂光ありて小春かな
◯エコバッグ持ちて急く行く秋の暮れ 紫
◯うそ寒や流行りのベスト羽織る朝
◯柿実る大和の寺や思ひ馳せ
旨し鍋旨し酒恋ふ暮の秋 夢湧子
一人居もまた善きことや秋深し
◎金柑の色づき初むる庭の隅
◎秋高しコロナ禍にある旅心 春風
◎秋天を映し鳴門の渦となる
渦潮をまたぐ大橋秋日和
◯秋時雨一人車中の投句かな 純子
橘を見仰ぐ母の笑顔かな
◎新妻を迎へて今日の秋の句座
◯金風に誘はれちょっと外出かな 研子
◯小春日や母と二人きりの道
干柿や父お手製の甘さかな
◯熱の子を抱きて窓辺の時雨かな 祐子
◎園庭に泣く子笑ふ子小春かな
◎木犀の香のキャンパスに再会す
水仕事手先すっかり冷たくて みやこ
◎霜月の朝の空気の心地よさ
◯玻璃戸越し猫とまどろむ小春かな
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