**2020年12月ホロン俳句レポート**
2020年最後のオンライン俳句会です。
来年の俳句カレンダーは手渡しできなかったので、今年は郵送にてお届けしています。
なんと今月から、新しいメンバーが加わり、嬉しい年の締めくくりとなりました。
2021年は、さらに楽しいホロン俳句会になりそうです。
金蔵院葉子の俳句
案外に風の寒さの小気味よき
研修所換気の度の寒さかな
冬の芽の紅さに秘むる強さかな
◎狂ほしきゴッホの筆致冬日差す 祐子
◎短日や夕餉まだかと急かす子ら
○幼子と冬芽数へて散歩道
○日短か買い物今日も行きそびれ 研子
川沿ひの色とりどりの紅葉かな
朝光の見送り息の白くあり
○短日や気の急く母の夕支度 華菜子
○餅千切る丸める役も代替わり
ゲレンデの彼追ふていく雪の朝
ひさびさの胸のはずみし納め句座 加代子
○小春日や室外機には寝入る猫
山茶花の赤ほころびて曇り空
○リモートの新たな仲間納め句座 博
○ありったけを飾りつけたるクリスマス
短日やお迎へ急ぐ保育園
◎あらがえぬ一人こたつの心地良さ 愛子
短日や園児迎へに急ぐ足
○冬の日の歩く楽しみ覚へたる
家中を聖夜飾りの厄祓ひ 純子
○マスクしてぶっきらぼうの我となり
◎短日や庭の球根植ゑきれず
パソコンの打つ音早き師走かな 紫
○キャンセルの電話かなしき年の暮
冬ぬくし真白き手帳開き初む
冬晴れや社を覆ふご神木 春風
散歩道見落としてをり冬紅葉
○里山の空の青さや冬景色 夢湧子
◎鴨たちのひっそり休む草の蔭
○川釣りの少年見つつ日向ぼこ
コロナ禍や忘年会はお流れに 恵子
○散歩道山は眠りて風の刺す
短日の暗さの中の光好き みやこ
◎ただいまと手袋のまま撫でる猫
冬芽てふ言葉学びし句座であり--
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