今春から又新しいメンバーが加わり、女子率が高まって来ました。
丁度、お雛様の時期でもあり華やかなオンライン句会となり良かったと思います。
俳句を作る時間を持つことで生活の中に豊かさと穏やかさを増やすことにもつながります。
これから色彩が鮮やかになっていくシーズンなので4月の句会が楽しみです。
金蔵院葉子の俳句
春愁を払ふ鏡の手入れより
水温む壺池といふ小宇宙
蕗の薹咲けば大きな花であり
参加者の俳句
◎小さき手にこぼるるほどの雛あられ 祐子
◯ふらここの招き寄せたる笑顔かな
◎カーテンの揺れ春風の形して
◯叱られていてもままごと雛道具 加代子
犬ふぐり見つけし友の笑顔かな
木蓮のつぼみに見惚れ佇ずみぬ
◯遍路道電柱ごとに道案内 華菜子
お雛様いたずら心烏帽子着せ
◯声すれど姿は見えず雲雀鳴く 恵子
水温む子供たのしき水辺かな
水温むメダカを庭の壺池へ
◯母の手を握りしめ行く寝釈迦かな 紫
大ぶりのミモザ抱えて来たる君
木蓮の花我が庭のヒロインに
◯雛飾る我が手に祖母を重ねつつ 明美
先頭車に続き霞の山を行く
◯箱のまま雛のどうしておはすやら 純子
春カーテン共にスイング午后のジャズ
◯古池の藻のあをあをと水温む
友と会い友と別れて春の雨 REIKO
壱岐島の春一番の勢ひかな
セーターを脱いでしまえと春の風
春スキーゴーグルくもる気温かな 保千代
幼子を守る雛の気配かな
◯卒業式リモート参加といふ涙
◯名入れして入学準備忙しく 博
春の日や老若集う大和絵会
庭の梅咲いて香って客迎へ 春風
◯春めいてコロナ禍ホームコンサート
ふきのとう摘みたてといふ道の駅
◎四国より涅槃桜の便り来て 愛子
◎物語つむぐ母娘の雛祭り
◯水温むゆるり目覚めし命かな
◯蒼き空芽吹く力のふきのとう あゆみ
はずむ声やさしき風や雛祭り
◯雛段の下へ隠れて遊ぶ子ら 研子
◯久々の友と会食水温む
◯ふきのとう実家の庭の隅っこに
◯鳥帰り川はいつもの静けさに 夢湧子
壺池や稚魚を放して水温む
◯主なき隣家の庭の黄水仙
◯ふきのとう天ぷらにして塩添へて みやこ
コロナ禍という大波を越えて春
楽しみはこの時期だけの雛菓子
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