2021年12月ホロン俳句会レポート
12月13日の「事始」に納句座を迎えました。
兼題が「山眠る」と「河豚」だったので、
河豚鍋、ひれ酒、河豚刺、白子焼きとおいしそうなメニューが一杯詠まれて、
「河豚食べた〜い」という気持ちで盛り上がりました。
また、紫さん作成のご自身の俳句と写真でつくられたカレンダーのビデオも拝見。
来年のホロン句集もいよいよ楽しみになってきました。
来年はリアル句会もやりたいですね。
金蔵院葉子の俳句
ゆるやかに日当たりながら山眠る
鼈も河豚も用意の奥座敷
留守番の夫の好物おでん炊く
参加者の俳句
○部屋の隅ストックひそと山眠る 華菜子
○厳冬を越え先達の錦札
サンタ宛吾子の手紙のたどたどし
○河豚刺やまずゆっくりと1枚目 研子
◎一杯のホットコーヒー山眠る
◎冬紅葉幼なじみと巡る旅
○賀状買ひ振り返りゐる今年かな 春風
○我庭の小振りといへど冬紅葉
寒天や温泉宿は駅近く
◎かいつぶり潜りてしばし現れず 夢湧子
◎大蕪の白く静かに並びたる
○枯れ蓮の池に潜れる命かな
○カサコソと踏み歩きゆく枯れ銀杏
◎湯けむりに手足伸ばしつ冬の山
○鎌倉や鮮やかなりし冬紅葉
◎大いなる夢を抱きて山眠る 祐子
○冬紅葉墨絵の街に彩を差し
◎手袋のまま幼子の頬包み
朝市の買物の列息白し 紫
とりどりのケーキ聖樹の午後茶会
誓ひしを果たせたか問ふ冬の星
○河豚鍋を囲み女子力のびのびと 愛子
◎青白き君の横顔山眠る
○ふぐ雑炊蒸らす間の待ち遠し
青空に映える紅葉の雨あがり 保千代
飾り付け楽し聖樹のリースかな
だいだいと柚子を浮かせて宿の風呂
ひれ酒や鍋の向こうと笑み交わし みり
河豚鍋や白子求めてあちこちに
温泉につかり感謝ばかりの年の暮
○風受けて丸くふくれし冬雀 みやこ
熱々のふぐの唐揚げ酒旨し
○母よりも年重ね来て山眠る
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