2022年3月14日(月)ホロン俳句会レポート
3月も半ばとなり、春を全身で感じる頃となりました。
四国や東京、関西それぞれの春の近況報告を聞いているだけで、
春に染まるようないごこち良い時間となりました。
又、高松の方言で「正座」のことを「おかっこ座り」というとお伺いして、
なんて可愛い言い方なんだろうとその俳句にみとれました。
言葉を丁寧に扱い、受け取り手にどのように届けられるのか改めて考えるのが楽しい俳句会でした。
*金蔵院葉子の俳句*
ゆかしさを束ね菫の届けらる
ウイーンの皇妃偲ばすスミレ菓子
渡米せし友の土産に豆雛
参加者の俳句
下萌えや庭の草木のそれぞれに 春風
雛の日妻の好みのケーキ買ふ
◯ヒヤシンス花芽の伸びる速さかな
◯留守番やひとり句を詠む春炬燵 研子
道端にほほえみくれるたんぽぽ黄
ヒヤシンス季節を運ぶ香りかな
◎卒業の子のネクタイを直す朝 祐子
◯教卓のすみれ一輪風に揺れ
◯どの色も食べてみたくて雛あられ
菜の花や畑(はた)は明るく輝けり 夢湧子
黄水仙いのちの息吹く香のひらく
声の主いづこに居るやひばり鳴く
◯雛真似ておかっこ座りにおちょぼ口 華菜子
名は「すみれ」君と結んだ宝物
春の夜からくり時計や道後の湯
武庫川に歓声あがりすみれ咲く 紫
◯卒業や彩とりどりの晴れ着かな
春めきし遊具目指して駆ける子ら
春の雨地をしっとりと包みゆく みやこ
ひそやかに通ふ小径のスミレかな
◯雛の日乙女好みの菓子を買ふ
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