10月に入っても、日中30度を超える気温で秋の風情はまだまだかと思っておりましたが、確実に季節は変わり目を迎えているなあと、皆様の近況報告をお聞きしていて思います。
近況報告から上手に作品をつくっておられたり、全体のレベルがとても高くなってきたと実感します。
次回までに母の弔句集をお送りします。
ホロン句集や、来年の俳句カレンダーのシーズンにも入ってきて、年月の経つのは早いなぁと改めて思います。
金蔵院葉子の俳句
新米といふ貼り紙に誘はれて
庭のもの彩やはらかに秋の暮
遠き音澄みて聞ゆる秋の暮
参加者の俳句
○稲刈りの景色変わりし今昔 恵子
○新米の届きて話す長電話
栗ご飯皮むく手間や味深く
○黄金のたわわに実る稲穂かな 夢湧子
新蕎麦の入荷の知らせ待ちわびつ
◎銀杏や拾う人なき並木道
ブランドの新米炊きて夕餉かな 春風
○秋夕日帆に受け明石大橋へ
○声色の庭の小鳥のさまざまに
◎ころころと転がる木の実追いかけて 研子
○新米の炊き上がるのを待つあいだ
雲間より今三日月の現はれし
○コロナ禍の運動会の笑顔かな 華菜子
独り占めしたき無花果ケーキ焼く
◎靴底に秋の気配や登山道
◎新しき自転車弾む秋の風 紫
柿なりて鳥のついばむ庭の朝
○リモートの声援届け運動会
○噛みしめてゐる新米の甘さかな 愛子
◎歓声を吸い込む青き秋の空
◎十三夜ピアノライブは始まりぬ
○息災を祈り新米炊き上げる 祐子
◎秋晴やエール交換高らかに
◎大木の未来宿せし木の実かな
新米を研ぐ手もどかし夕支度 明美
○団栗と共に坂道駆け下りて
咲き終えた蔓にまかれし実朝顔
地震(ない)と聞き友の無事聞く夜長かな みやこ
新米の炊け具合はと蓋をあけ
ポケットへ木の実拾ひて楽しげに
ホロンPBI通信メルマガ
金蔵院葉子のコラムや講座の最新情報などを月に2回配信しております。よろしければご登録ください。