立夏を迎え美しい季節に入ったものの、緊急事態宣言が解けず行動を制限される状況です。
こんな時は、俳句がとても優しく癒す時間をもたらしてくれます。
どんなところにも自然の命の営みは存在します。
俳句を生活の中に持つことは人生の幸せではないかと思います。
金蔵院葉子の俳句
薔薇のジャム添へて家居のティータイム
抜け道は薔薇のアーチのある小径
薔薇苑を抜け来る風の彩であり
参加者の俳句
◎オンライン越しの素顔や夏来たる 祐子
◎鉄棒の黒光りして立夏かな
○母の日の平仮名だけの手紙かな
ゆるやかに行く山の道夏来たる 研子
○ファインダー越しの笑顔や椎若葉
○はしゃいでる子らを見守る鯉のぼり
○飛行機やハロ切り開き夏来たる 春風
コロナ禍や立夏といふに家籠り
○二年ぶり集いヨットの快走す
五月場所観客なしの土俵入り 加代子
○若葉風ペダルを踏めば悩みなど
キラキラと揺れし若葉やティータイム
○読めるけどまったく書けぬ薔薇の文字 博
盆栽に仕立てし花も葉桜に
駆ける吾に薔薇のエールや中之島 あゆみ
○木漏れ日の青葉を愛でて夏来る
夏来たり水浴び嬉し鳥親子
行く春や緑に染まる川堤 恵子
○母の日や亡き母偲び干す着物
採り立ての香り豊かに豆ごはん
○ひなげしの風に揺られて咲いてをり 夢湧子
花水木色鮮やかな八王子
新緑や案外近き鳥の声
◎幼子の柔き二の腕夏来たる 純子
衣より出でて夏めくかかとかな
海酸漿(うみほおずき)鳴らし少女になりし母
夏来たる白き飛沫や由比ヶ浜 紫
○こいのぼり新居の庭の賑やかに
○母の日に差し出す手紙小さき手
○木漏れ日を揺らして飛ぶやつばめの仔 明美
道に雨花火の如く降り弾け
風炉の湯の音利休を偲びつつ
○こんなにも豊かな香り小さき薔薇 みやこ
思い立ち模様替えする今日立夏
母の日や見映えする鉢選びをり
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