いきなり寒くなった12月、
今回初参加のマダムを迎えて
暖かい場で納句座を開催しました。

 

新しい方が来られると、
俳句も雰囲気が変わっていい刺激になります。

 

ちょっとした言葉の使い方や、
言葉の位置など推敲していくことも
作句の楽しみです。

 

年末の慌ただしい中、
ちょっと俳句会で息抜きして
リフレッシュするのも大事です。

 

来年の俳句会は新たなメンバー参加で
ますます楽しみです。

 

金藏院葉子俳句
冬の日や伽羅の香満る京町屋
山荘の彩深めゆく時雨かな
気がかりは気がかりのまま冬の宿

 

◯初雪や昼には溶ける旅の宿   大空夢湧子
自分への贈り物買うクリスマス
◯一つずつ用事を済ます年の暮れ

 

熱燗の美味し今夜も千鳥足    浅羽博
神々し雪を戴く富士の山

 

土を染め山茶花散るも美しき   山下由華
◯眠る山優しく照らす星座たち
亡き父を思ふ集ひや冬座敷

 

忘年会断るわけのあれやこれ   千晶
熱燗の五臓六腑に染み渡る
首寒し南を恋ふる心かな

 

静まれる湖面に映へる冬紅葉   名定春風
◯冬紅葉真っ赤となりて日の沈む
◯種なしの柿の甘さや頼りなく

 

クリスマス夜空に映える中之島   佐本恵子
野良猫のどこで寝るやら冬の夜
あと僅か思い出多き古暦

 

◯白髪の幼なじみや冬座敷     大亦祐子
手のひらに胎動のあり冬日向
◯あるがまま抗わぬまま山眠る

 

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