2022年11月ホロン俳句会レポート
立冬を過ぎ、一気に冬めいてきて紅葉の美しい頃となりました。
今月の兼題の大根では、多くの方が「母の味」として大根煮きを詠まれていて
ほっこりする気持ちになりました。
「季題に託す」という「季語の力」に任せる俳句の作り方も上手になってきていて素敵です。
ホロン俳句集の出版を目指し、これからの作品が楽しみです。
金蔵院葉子の俳句
小春日や光の粒の丸くあり
冬紅葉声透き通る太郎冠者
祝ぎ事の重なる小春日和かな
参加者の俳句
愛子
◯ことことと大根を煮ている平和
◯病床の窓の向ふの小春かな
◯新蕎麦や水戸界隈の人気店
春風
◯機上より小春日の富士伊豆の海
◯七五三賑はひ戻る神社かな
小春日の古刹柏手柔らかき
祐子
◯ハマっ子の粋なスカーフ小春かな
母許の分厚く煮たる大根かな
◯わらべ歌調子外れて小春かな
みり
しゅりしゅりと大根擦りて鍋の湯気
◯煮大根じゅわり染み出す母の味
夢湧子
水鳥の舞い飛ぶ二羽の川辺かな
七五三おしゃまに歩く女の子
冬こおろぎ眠りにつきし門の前
博
待ちかねしおでんの季節何食べよ
小春日や伊勢崎オートレース場
神在月響き渡りし雅楽かな
華菜子
新聞の一面写真紅葉燃ゆ
◯大根のひげ根比べて品定め
◯小鍋には母のレシピの大根汁
紫
◯参道の笙の調べや紅葉燃ゆ
出雲大社神在月の賑やかに
ライトアップ一瞬にして冬浪漫
みやこ
たっぷりと大きな鍋の大根焚
小春日や友の様子を聞きたくて
霜月や眠れる猫のそばにゐて
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