5月のホロン俳句会は、三年ぶりにご参加になった茜さんの近況を伺いました。
結婚して淡路におられるそうで、苺農家のお手伝いのお話を聞いて来年行ってみたくなりました。
また、今回初めてご参加の朋子さんは金蔵院が40年前に会社員だった頃、秘書課のエースとしてご一緒していた方です。
俳句という「場」の中にいろんな経験や世界観をもつ方々が加わることで、「座の文学」(場の文学)と高浜虚子が言った意味がわかってくるなあと思います。
*金蔵院葉子の俳句
待ちかねしジャズストリート夏来る
初夏や四キロ続く陶器市
ジャズライブ余韻の甘き夏の宵
*参加者の俳句
祐子
シャンパンの煌めく泡や夏来る
◎鉄棒の影くっきりと子供の日
○夏めくや追い風参考記録会
朋子
初夏や命日の来て父の愛
あしもとの青葉の風に軍旗かな
○新緑やふるさと偲ぶ白い花
茜
○朝摘みの苺に染まる指の色
○夏めくや音粒軽きミニハープ
○エンジンOFF白鷺を待つトラクター
春風
夏来る三年振りの野外ジャズ
見えるもの夏めいてゐて何もかも
○帆の上の飛行機雲や夏来る
夢湧子
○燕やスイと飛び立つ青い空
○杜若ひとり楽しむ町散歩
柏餅残りひとつといふを買ふ
恵子
山並みを際立たせたる初夏の朝
新緑を次々倒すショベルカー
○朝日受けキラキラ光る茄子の苗
博
立夏過ぎ雨多くして肌寒し
○長雨やもう梅雨なのかまだなのか
猫の子のごとき赤子の抱き心地
華菜子
野に在りし蕗を摘み来て夕餉かな
朝散歩絶景の山と初夏の風
いつからか木の芽の苦み旨しとも
みやこ
全身に日差しを受けし初夏の猫
新緑や隣家のややの響く声
○葉菖蒲をかじりて猫の邪気払い
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