2023年2月ホロン俳句会レポート

立春をすぎ、少しずつ春らしくなってきました。
春まだ浅いこの時期、梅の花の香りに癒されます。

今回は妊娠9か月の優奈さんの参加もあって、
優しいエネルギーに溢れた俳句会になったように思います。
俳句会のために、意識して自然を見ていく機会を得ることは、
心身ともにリフレッシュできていいチャンス!
これからいいシーズンになっていくので、
いっぱい自然の中に出かけていきたいです。

 

金藏院葉子
春雪にまみれ急ぎし大会議
立春の日の退院と聞きしより
耐へて来し力一気に下萌ゆる

 

名定春風  
今朝も問ふ梅の蕾の膨らみは
○春たちぬ日差しの角度戻り来し
蝋梅の香やモノクロの庭を染め

  

小川優奈
猫の恋邪魔をされたる読書かな
水温む生まれ来る子の服洗う
梅の字を生まれ来る子につけよかな

 

大空夢湧子
○白梅や心和める散歩道
○白梅や今年も此処に待つ香り
馥郁と川面に香る梅の花

 

垂水明美
馬場に射す日を駆け抜けて息白し
初釜や火花炉壇を駆け上る

 

上田愛子
○紅梅のほころび饒舌なりし母
○本能を解き放つ夜猫の恋
○曇天のまま終わる今日春浅し

 

大亦祐子
○誘ふたか誘はれたのか猫の恋
○寒梅や季節の扉押し開く
◎大試験果て教室の弛緩する

 

浅羽博
猫の恋みゃーみゃーみゃーとそこここに
岡本の梅林すでに賑わいし
バレンタインチョコ色とりどりのショウケース

 

寺尾華菜子
○飯台を覗き込む娘の雛祭
年経ても踏んでみたくて霜柱
○受験子の緊張伝うペンの先

 

藤木紫
○寒椿一輪ごとに華やいで
懸想文もらひしからは今年こそ
猫の恋恋を覚える年頃に

 

 

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