今回は一週間前に亡くなられた
大空夢湧子さんのお母様のご逝去をいたみ
特別な思いの俳句会となりました。
俳句は、悲しい時や辛い時を大きく癒す働きがあります。
それは当事者ご自身のためであり
そしてその方を支える周りの方にとっても
大きな支えとなるものです。
私自身も、阪神淡路大震災の折に
俳句に大きく支えられてきた思いがあります
俳句の新たな癒しの力を目の当たりにする
優しい俳句会となりました。
俳句の新たな側面を知れた素敵な句会となりました。
春節の獅子舞に遭ふタイミング 金藏院葉子
点心を目当てに春節祭の客
行列の先の春節メニューかな
○春寒や母を弔ふ菩提寺へ 大空夢湧子
残雪や家族の揃ひお別れを
旅立てる母を送りて残る雪
蕗の薹土押し上げていく力 佐本恵子
○枝垂れ梅香り漂ふお茶席に
針供養母を偲びて日々のこと
○柔らかき思ひ出ありて春立ちぬ 上田愛子
○遊歩道春の兆しを見つけゆく
○夕日受け白梅の香の静やかに
求め来てすでに売り切れ室苺 浅羽博
バレンタインチョコは自分のために買ふ
大寒波大雪といふ立ち往生
一輪の庭の白梅密やかに 名定春風
モノクロの庭蝋梅の色と香を
脚力にスピード合はせ初スキー
○受話器越し気を遣はれし春の風邪 大亦祐子
○早春や交換日記書き初むる
○クロッカス踊り子軽く跳ね出づる
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