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2025年2月俳句会レポート
立春を迎えてから、今シーズン最低気温を記録する激寒の1週間となりました。
早春を俳句に読もうと思っても、寒すぎてなかなかその気にならなかったのは、
身体的に観察力が豊かになるからではないかと思います。
季節の言葉に色彩があるといわれるように日本語の季節の言葉は響きと共に大変美しいと思います。
これからは、たくさんの花が次々に咲いていくシーズン。
明るく心が弾むような春を写し取るのは俳句の醍醐味です。
金藏院葉子
金藏院葉子の俳句
立春といふ挨拶の良き響き
早春や奉納ワイン置く神社
寒の水澄みて神社の池の黙
◯雪雲の重く心は閉ざされて 愛子
◯万歩計つけて気合ひの梅見かな
◯早春の光静かな窓辺かな
◯凍つる夜留守電の声確かむる 祐子
◎ただ未来見つめてをりぬ未来かな
◯早春や夢ニの瞳して少女
丹念に期待を込めて寒肥す 春風
◯風を切り一気に下るスキーかな
蒼天や一瞬にして雪空に
◯八十歳今年も集ふ梅見かな 恵子
凍てつきし花壇に淡き光さす
春近し日に日に明るくなりし庭
早春の庭に聞こゆるボールの音 由華
太宰府や合格願ふ梅見かな
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