
今月はお雛様がテーマの俳句会。
ほっこり温かい俳句がいっぱいです。
またお葬式を終えたばかりの方の弔句も。
俳句にするとその時の状況や想いが
大切に記憶に残るだけでなく、
他の人々に共感してもらえることで
癒やしと供養になるように思います。
俳句は感覚や気づきの表現でもあり
また、癒やしの力を持つ優れた心理療法でもあるのです。
金藏院葉子の俳句
ものの芽の伸びゆく意志の固さかな
暮なづむ部屋に女雛の息づかい
アメリカへ発つ娘へ贈る豆雛
◯雛あられ母娘の会話弾み出す 愛子
◯朧月君の旅立ち見送りぬ
◯一人居の母より届く雛の菓子
雛祭手にはスマホとイヤホンと 祐子
◎豆雛や内緒話の漏れ聞ゆ
◯雛あられピンクばかりを手に取る子
水温む友とランチをする予約 夢湧子
今年こそ飾ってみたき雛飾
◯夕暮れや里の白梅香り立つ
◯雛映えし介護施設の大広間 春風
◯百歳を間近に逝きし春の雪
◯雛の日の大往生や父の冥
青い空花の蕾のくっきりと 恵子
雛飾る途中に来たる避難指示
折り紙の雛を飾れる玄関に
卒業の袴姿の賑やかに 紫
感嘆の声次々と雛飾る
◯安房の旅彼岸桜の咲く頃に
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