重陽の節句を過ぎ、少しずつ秋らしさが感じられる頃となりました。
秋になってくると、俳句の題材が増えてくるので楽しみです。
今回は俳句を作るときの意識の持ち方などを
それぞれ語る楽しい句会にもなりました。
また、 菊の着せ綿など日本語の新たな発見も楽しみです。
句友、藤木紫さんのFacebook投稿から 俳句を作った華奈子さん。
そして、近況報告から俳句を作った愛子さん。
俳句は座(場)の文学。
仲間達との交流が大きな影響を与えるハッピーな時間です。
月に一回、感性を豊かにする時間を持つのは大事です。
今月の俳句
金藏院葉子
夕月夜若冲蔵す寺高野
ひと仕事終へて褒美の桃を買ふ
秋涼し寺の修理の始まりぬ
大亦祐子
◯緩めたるネクタイひらり夕月夜
◯おもむろに歩調揃へて夕月夜
◯桃の香の満たせる居間に招かれて
寺尾華奈子
一粒の葡萄を含み目は次へ
心地良き友の言葉や秋の声
◯サバンナの鼓動や樹々や夕月夜
上田愛子
◯白桃のパフェに癒され佳き一ト日
◯夕月夜ひとり早めの晩酌を
◯菊の香をまとふ淑女の茶会かな
名定春風
土産にと箱いっぱいに桃詰めて
食べ頃を待つ間しばらく桃の香を
◯客人を見送る先の三日月
大空夢湧子
◯仲秋やふと思ひ出す師の言葉
虫の音の通奏低音旅の宿
◯夕月夜ひとりの旅の宿として
浅羽博
贈り物梨より桃が欲しいのに
台風の迷走続く予報かな
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