目の手術を終えてから、最近は少し目を閉じて、目を休ませるように心がけています。
目を閉じたら、まず、ゆっくり呼吸して、蝉の声や風の音などに耳を済ませるようにしています。
そうすると、風の匂いや草の匂いなどが次々やって来て、空間の立体感覚がふうっと立ち上ってきます。視覚は平面情報でしかないことを改めて実感します。
こうして、視覚以外の五感に意識を向けるようにしていくと、気がつくことがあります。時代の流れがなにかゆったりと見えてくるように思うのです。
視覚を使わないから見えてくるもの。視覚を使わない方が、自分の中の命の鳴動に気づきやすい。
手術前の、目が見えなくなった時の感覚が新たな世界を開いてくれたのだと思います。体の感覚が随分と鈍くなってきていたことに、まったく気づいていなかったのですね。
道を歩いていても、ここ何年も無頓着だった風や音や自然の色彩や匂いなど、ちょっと小学生の夏休みの子供の気分で五感を楽しむ事が出来るようになっていることに自分ながらびっくりしています。
五感の鋭敏さは、人生の羅針盤の精度に関わります。忙しさにかまけて、うっかり命の本質の道を見失うところだったのかもしれません。
夜寝ている時の私の寝息が最近ゆっくりになってきたと夫が不思議そうに教えてくれました。以前は、寝ていてもせわしなく呼吸していたらしくお恥ずかしい限りです。
五感を磨く旅は、今やっと再スタートしたばかり。残りの人生で出会う命の輝きをこれから楽しみに過ごしたいと思います。

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