先日、俳句会で面白い取り組みをしました。

俳句の作り方がいつもとは全く違うのです。

通常俳句を作るときは、何度も推敲を重ねます。

自分の心が動いたのはどの瞬間の何だったのか。

言いたいことをいっぱい詰め込んでいないか。

これだけは伝えたい事とは絞り込めば何だろう。

どのように読み手の世界観に届けられるのか。

言葉の選択肢は、まだ他にもあるのではないか。

語順はこれでいいのか。

季語が重なっていないか。

リズムや語呂は大丈夫か。などなど。

大ざっぱにいえば、こんな視点で推敲を重ねて俳句をつくっていくのです。

それが、今回の俳句会では、瞬時に俳句を詠んでいくライブ感満載の特別な作り方を教えていただきました。

具体的には、参加者がそれぞれに封筒を1枚用意し、その封筒の表に俳句の季語を1つ記入します。

つまり参加者1人につき季語が書かれた封筒が用意されているわけです。

そして、隣の人にその封筒を送ります。

封筒が隣から送られてきたら、その封筒に書かれている季語を使って、即興で俳句を作るのです。

俳句を短冊に書き終えたら、封筒の中に自分の俳句の短冊を入れて、また、隣に封筒を送ります。

封筒が回り回って、自分の封筒が戻ってきたら終了です。

早ければ、1分、遅くても3分くらいで、次々俳句を作っていかなければ間に合いません!

当然ゆっくり推敲する暇はなく、地獄の特訓みたいな凄まじい状況になってしまいます(°▽°)

ところで、江戸時代、井原西鶴は、大阪の住吉大社において、一日で23500句の俳句を作ったそうです。

ざっくりいうと、4秒に1句作った計算になります。

驚愕の制作風景ですね!

想像するに、頭で考えていては絶対に不可能で、おそらく特殊なトランス状態になっていたのではと思います。

トランスにいると、思考は働きにくいけど、

まったく新しい発想や選択肢が、内側から湧いてくるように出てきます。

トランス状態に入っているときには、クリエイティブな右脳が活性化します。

芸術活動だけでなく、多くの発明もトランス的な状況で生み出されてきたことはよく知られていますね。

うまく良いトランスに入れたら、自分のステートコントロールだけでなく、さまざまな領域において枠を超える発想が自然発生的に生まれてきます。閉塞感の続く昨今、

良いトランスに入るやり方を知っておくのは、想像以上に重要です。

瞑想やジェネラティブトランスなど、色々な機会を利用して、良いトランスの練習を重ねていけたらいいなと思います(^O^)


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